当初、10月より実施予定。「史上最大の作戦!」をスローガンに掲げた手数料の値下げ戦略。
業界トップのイー・トレード証券に挑戦状を叩きつけたものでしたが、楽天証券の8〜9月の度重なるシステムトラブルにより12月へと延期。
今回またもや実施直前になって、”システムの安定稼動を確認するため”と再度延期を決定。
先日金融庁から業務改善命令が出されたことが影響しているのでしょう。
仮に、金融庁からの業務改善命令が出されていなかったら、楽天証券は今回の再度となる新手数料形態の延期をしていたのでしょうか?顧客の利用するシステムの安定稼動を優先するための延期ならば、12月が間近に迫ったこの時期になって発表するよりももっと前に判断するはずだと思うのですが・・・・・・
楽天証券ホームページより抜粋
弊社社長より、国内株式新手数料導入の再延期について
平素は楽天証券をご愛顧いただき、心より御礼申し上げます。
さて、すでにお知らせ申しあげましたとおり、弊社では、現在、システムの安定稼働に向け、計画的・段階的なシステム増強策を実施してきており、この11月26日には一連の増強策の中で最も重要なものとして位置付けている基幹データベースサーバのさらなる追加等を実施いたします。
弊社では、システム増強策の実施により、お客様に快適かつ安定した取引環境を提供することが目下の最優先かつ最重要の課題と考えており、また、新たなシステム障害の発生を未然に防止するため、こうした施策の確実な実施のみならず、増強策の効果をも十分に見極める必要があると考えております。
こうした観点から、実施時期を12月に延期させていただいた国内株式の新手数料につきまして、大変心苦しい限りでございますが、再度延期をさせていただきたくお知らせ申し上げます。新手数料を期待して新たに口座を開設いただいたお客様、新手数料を楽しみにお取引を継続いただいているお客様が多数いらっしゃることは十分に承知いたしており、お客様のお怒りも心中察して余りあるものがございます。このような措置を取らざるを得ないことは私どもの不肖と致すところであり、深くお詫び申し上げるとともに、何卒ご理解を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
新手数料の導入につきましては、基幹データベースサーバの十分な容量確保と国内株式発注系システムの強化策を実施した後、それらの効果を確認したうえで、速やかに実施させていただく所存でございます。再度の延期になることに対するお詫びといたしまして、新手数料導入後に、新しい手数料コースである「ワンショットコース」においてポイントバック、あるいは期間を限定した割引措置など、お客様に何らかの誠意を示す必要があると考えており、現在具体的な方法を検討しております。実施時期とともに、決定いたしましたら、ご案内申し上げます。
新手数料を発表しながら、二度にわたる延期措置を取らざるを得ないことは誠に不本意な決断であり、ネット証券を経営するものとして面目次第もございません。全力をあげてシステムの改善強化を進めておりますので、ご理解を賜りたく重ねてお願い申し上げます。平成17年11月21日
楽天証券株式会社
代表取締役社長 國重 惇史
先日11月16日に楽天証券が金融庁より受けた業務改善命令の主な内容は以下のようなものです。
(1)システムの現状を十分に確認・検討し、新たなシステム障害を防止するために必要な措置を講じること。
(2) システムの安定稼動を早急に確保するとともに、システム障害時の速やかな復旧、及び適切な顧客対応に努めること。
(3) システム障害による長時間のシステム停止が再発したことに係る責任の所在の明確化を図ること。
(4) 11月26日に予定されているシステム増強等に関し、実施後の状況を11月30日までに書面で報告するとともに、これを踏まえた適切な対応を行うこと。
2度目になる新手数料形態の延期が金融庁からの業務改善命令を受けてのものとすれば、上記(4)にある”システム増強等に関し、実施後の状況を11月30日までに書面で報告する”が影響しているのでしょう。
今回の発表内容には、前回の延期発表の時と違い、実施予定時期は明記されておらず、又、再度延期を決定したことに対して、ポイントバックや割引措置等を検討して、顧客に対して誠意を見せようとしています。
しっかり今後のシステム安定確保と、顧客の不安・不満を出来るだけ押さえようという考えなのだと思いますが、なぜもっと早い段階・・・・というより1度目の延期すると謝罪したときに今回と同じような対応を取らなかったのでしょうね?
金融庁からの業務改善命令がなければそのままシステム・料金形態の移行を実施するつもりだったのでしょうか?
ちなみに楽天証券の新手数料形態の発表月(8月17日)の前、7月末時点での口座数と前回発表された10月末時点での口座数です。
10月末・楽天証券口座開設数 396,411 (約1.24倍の伸び率)
7月末・楽天証券口座開設数 318,833
その他、大手ネット証券の口座数推移の伸び率。(7月末〜10月末)
イー・トレード証券 約1.15倍(口座数820,115)
マネックス・ビーンズ証券 約1.07倍(口座数467,175)
松井証券 約1.12倍(口座数367,728)
カブドットコム証券 約1.11倍(口座数300,769)
ざっと計算しただけですので計算ミスがあれば申し訳ないのですが、これを見ると楽天証券、新手数料形態の発表後、度重なるシステムトラブルを起こしながらも口座開設数は非常に順調に伸びています。
そしてその間、1日あたりの平均注文数や平均約定数の伸び率でも、他のネット証券以上の数字が出ています。
上記の数字だけを見れば、楽天証券は順調に経営が行えていることになりますね。
(もし計算違いなどあれば申し訳ありません。違いましたらご指摘お願いします。)
上記のような数字の裏づけがある以上、楽天証券の”何か起こってから対処する”という体質は「なかなか直らない」のかもしれません。
『少々の悪材料、楽天証券にとっては限定的』と捉えているのかもしれませんね・・・
今後、楽天証券のシステム移行が順調に進むことを願っています。・・・・願うものかな??
(「史上最大の作戦!」というスローガンをサイトからはずし、今回の発表でも、期待にそぐわないことをして申し訳ないと謝罪していますが、楽天市場ではまだ12月1日から手数料値下げと実施!と書かれています・・・・・・企業が違うとはいえ、グループ内ではあまり一連の流れに対して緊張感がないのかもしれないですね。TBSのことで頭いっぱいなのかな???)
こちらのページ参照(11月22日16:10時点)
上記参考資料
○イートレード証券HP・口座数売買代金実績等の推移
○マネックス・ビーンズ証券HP・口座数等概況 −月次概況(速報)
○松井証券HP・月間売買実績・口座数等(速報値)のお知らせ
○カブドットコム証券HP・注文・約定情報等の推移
○楽天証券HP・口座数および取引状況のお知らせ
○
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